以前、古来から親しまれてきた「唐草模様」を徹底的に紹介した明治時代の図案集「唐草模様雛形」を紹介しましたが、
植物を図案化した330種もの伝統模様を掲載した明治時代の雛形本「唐草模様雛形」
現代で唐草模様といえば、漫画やアニメ、テレビなどで泥棒がかぶっている緑地の風呂敷を思い浮かべるかと思いますが、元々は植物を図案化した模様全般を「唐草模様」と読んでいました。植物という身近なもの…
今回も唐草模様にフォーカスした図案集を紹介します。明治18年に刊行された「古代唐草模様集」です。
本書は、植物を図案化したさまざまな”唐草模様”を紹介した図案集。編著者は広田暁山という人物です。
国内はもとより中国などで利用されていた唐草模様が収録されており、オリエンタルなデザインも数多く見られます。図案はオリジナルではなく、昔の陶器や絵画、図案などで利用されていた模様をまとめたもののようです。
収録されている唐草模様にはそれぞれ名前が付けられており、どんな植物を元にデザインされた唐草模様なのかもわかるので面白いです。カタカナでフリガナも振ってあります。
膨大な数の唐草模様が収録されいるので、連休中にじっくり楽しんでみてはいかがでしょうか?
それでは、明治18年に刊行された図案集「古代唐草模様集」をどうぞ。
図案集「古代唐草模様集」
© Trustees of the British Museum.