昔の断髪式の写真…今とどこが違う?
皆さん、こちらの写真をご覧ください。
以前Japaaanでもご紹介したことのある、大相撲の力士の断髪式の様子です。
ヘアドネーションする力士も。引退した力士はなぜすぐには髷(まげ)を切らないの?
引退した力士は、なぜ半年以上もたってから「断髪式」を行うの?2020(令和2)年1月場所後、大関・豪栄道が現役引退を発表しました。今後は年寄「武隈」を襲名し、親方として後進の指導にあたることとなり…
この写真に写っている大横綱・双葉山の断髪式は1946(昭和21)年ですが、この写真には現在の断髪式では決して見られない「大きな違い」があります。
いったいそれは何でしょうか?
断髪式をする力士の「座り方」が変わった!
それは、土俵上の引退力士の座り方です。
現在なら、引退した力士は断髪式の最中、土俵上の椅子に座っているのが一般的ですよね?ところが双葉山は、土俵上に直接正座していたのです。
断髪式をする力士が現在のように土俵上の椅子に座るスタイルに移行したのは、昭和20年代の中頃からだったと思われます。
双葉山の大銀杏にハサミを入れていた羽黒山自身が1954(昭和29)年に断髪式を行ったときの写真を見ると、既に椅子に座っているのが確認できます。