歌川広重。浮世絵に興味の無い人でも一度はその名を聞いた事があるでしょう。江戸時代に『名所江戸百景』(1856-58) という江戸の名所を紹介した作品集を作った絵師として有名です。
歌川広重はそのダイナミックな構図、大胆な遠近法を採用した事でひじょうに多くの人から今もなお支持を受けていますが、今回紹介するのは歌川広重の名所江戸百景の構図をオマージュし、現代の風景をミックスしたとても面白い作品たち。
まずはこちらをご覧下さい。
左・名所江戸百景 浅草金龍山/右・Temple
それぞれ左が広重オリジナル。そして右側がエミリー・オールチャーチさんの作品、Tokyo Storyです。歌川広重の名所江戸百景をオマージュし、現代の風景を合わせてとてもユニークな作品に仕上がっていますね。
オールチャーチさんは実際に名所江戸百景の場所を訪れて作品を作り上げているいるそうでこだわりも充分。
また、歌川広重のもうひとつの代表作品集「東海道五十三次」をオマージュした作品も手がけています。
東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺のオマージュ
それぞれ当時の様子と現代の風景が融合して、どこか不思議な異空間を描いているかのようです。これらエミリー・オールチャーチさんの作品は2013年11月19日(火) ~ 2014年2月2日(日)まで、静岡市東海道広重美術館で公開されます。
名所江戸百景へのオマージュ『Tokyo Story/Aftar Hiroshige』から10点のほか、上で紹介した東海道五拾三次之内へのオマージュ作品も公開されます。
東京ストーリー/アフター広重
2013年11月19日(火) ~ 2014年2月2日(日)
Part 1:11月19日(火) ~ 12月23日(月・祝)
Part 2:12月25日(水) ~ 2014年2月2日(日)
※年末年始休館日: 2013年12月28日(土)~2014年1月4日(土)
場所:静岡市東海道広重美術館