高い教養を持っていた花魁
吉原の花魁や遊女が注目を集めている昨今では、「花魁は高い教養を持っていた」ということが、かなり知られるようになってきています。
揚げ代の高い花魁と遊ぶ客の多くは、武士や大名、豪商、文化人など、それなりの身分の男性たちでした。彼らを満足させるには、容姿が美しくて床上手なだけでは不十分だったのです。
では具体的に花魁たちは、どのような教養を身につけていたのでしょうか?
花魁に必須のスキルは「読み書き・書道」
花魁だけに限ったことではありませんが、遊女にまず必須のスキルは「読み書き・書道」でした。吉原が全盛を誇った時代、女性の識字率は決して高くはありませんでしたが、吉原の遊女たちはほぼ全員が読み書きが出来ました。
その理由は、遊女は客にまた来てもらうために、手紙を書かなくてはならなかったからです。現代のホステスや風俗嬢が客に営業メールやラインを送るのと同じですね。
また読み書きができるだけでなく、書く文字が美しいことも大切でした。現代でも「キレイな字を書く女性って素敵!」と言われることは多いですよね。