この世でもっとも恐ろしい祟りと言えば「山の神」……そんなジョーク?も通じなくなってきた令和の昨今。
「山の神と言えば、箱根駅伝の5区で活躍した選手でしょ?」
確かにそれもそうなのですが、ここで言う「山の神」とは女房、特に結婚してから歳月を経た古女房(の怖ろしさ)を指します。
人でも動物でも器物でも、永い歳月を経て神様になってしまうのは、八百万の神様がおわす日本ではよくある事ですが、どうして女房は「山の神」なのでしょうか。
今回はそんな「山の神」について紹介したいと思います。
なぜ女房が「山」の神様なのか
女房を「かみ(上・神)さん」などと呼んで尊重と親愛を示すのは広く知られるところですが、それがどうして「山」の神なのでしょうか。
その由来については諸説ありますが、ここではその中からいくつか紹介していきます。
一、 変わりやすい山の天気から
ついさっきまで晴れていたのに、気づいたら暗雲が立ち込めていた……山を歩いていると、そんな場面に多々遭遇しますが、変わりやすい山の天気(神様のご気分)を、乱高下しやすい女性の気分になぞらえたと言われています。