公会堂の軒先に置かれた丸い石。その傍らには「力石」と表示されていますが、これは「ちからいし」と呼ばれ、読んで字のごとく持ち上げるなどして体力錬成や運試し、あるいはレクリエーションの道具として、暮らしの中で親しまれてきたものです。
なにぶん娯楽の少ない昔のこと、農村では頑強な身体が資本でもありましたから、若者たちはこういうものを利用して、楽しみながら身体を鍛えたものでした。
ところでこの力石、実はしばらく行方不明になっていたところ、近ごろ再発見されたのですが、今回はそんなエピソードを紹介したいと思います。