みなさん新元号の令和にはもう慣れましたか?筆者のパソコンはまだ「れいわ」を一発変換してくれません(笑)。
過ぎゆく平成をそれぞれにお過ごしになったと思います。筆者は先月末、上皇陛下・上皇后陛下の肖像画を拝見しに皇居内の「三の丸尚三館」に行きました。
そこには、上皇后陛下が育てていた蚕で織った絹なども展示されていました。そのご様子は、みなさんもよくニュースで見ることがあると思います。
驚いたことに、実はその絹を生んだ蚕の品種は日本古来の在来種で、なんと奈良時代から宮中で育てられてきたというのです。
その名も「小石丸」・・・!!
可愛い・・・!
なんだか小さな童のようではないですか。
正倉院で保存されていた絹織物(古代裂〈こだいぎれ〉)の復元に、その小石丸の絹が必要不可欠だったとのこと。展示室は上皇・上皇后陛下の肖像画に視線が集まっていましたが、私は正倉院に収められる宝物に釘付けに。小石丸が育てられていなければこのお宝を目にすることが無かったのだと思うと、感動しました。
しかしそんなお役だちの小石丸も、実は廃棄寸前だったことがあるのです。