今年は亥年。猪突猛進して頑張ろう!と奮起されている方も多い事かと思います。さて、そんなアナタに、猪のパワーを存分に頂ける名店、300年の歴史を誇る両国の猪肉「ももんじや」をご紹介します。
江戸時代から食べていた猪肉
江戸時代には動物の肉を食べる事は忌まれていました。しかし寒い冬にはお肉を食べなければパワーが出ません。おまけに風邪でもひこうものなら、滋養をつけないといつまで経っても病は治りませんよね。
そこで、獣肉食いを正当化するために「肉は薬だ」とする考えが生まれました。いわゆる「薬食い」です。猪の肉も直接「イノシシ」と呼ぶことは憚られたので、「ボタン」や「山くじら」と呼ばれ、特に冬になると広く庶民にも親しまれました。
ちなみにボタンというのは肉の赤身と白い脂身の美しい色合いから来ているそうです。浮世絵や外国人の旅行記など複数の資料にも「山くじら」の看板が描かれているため、かなり堂々とお店をやっていたことが分かります。