江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎。彼の残した作品は日本のみならず世界中で評価されています。
北斎には数多くの名画が存在しますが、中でも富嶽三十六景のうちの「神奈川沖浪裏」は人気が高く、さまざまなアーティストが「神奈川沖浪裏」をモチーフとした作品やファッションアイテムを発表しています。
以前、Japaaanでは北斎が波を描き始めてから「グレートウェーブ」に至るまでの長い軌跡を紹介しました。
最初から天才なんていない!葛飾北斎の「波」が完成されていく経過を追ってみました
そんな北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が、ロシアの首都モスクワの団地に壁画として描かれ話題となっています。その壁画がこちら。
これは圧巻!
写真はモスクワのソビャニン市長が公式Twitterで紹介したもので、6棟ある団地の壁面に北斎の名画が描かれています。サイズは6万平方メートルにも及ぶそうです。
Рисунок повторяет знаменитую гравюру Кацусики Хокусая. Ее наложили на виртуальный проект фасада и разбили на элементы по размеру кассет. Их около 6 тысяч на каждой башне. Здания уже стали достопримечательностью района. pic.twitter.com/fkbJgUzFHI
— Сергей Собянин (@MosSobyanin) 2018年12月10日
この街の公式インスタグラムでも近距離の写真を公開しており、間近で見ると神奈川沖浪裏とはまた違ったアート作品になっていて面白いです。
幾年もの時を経ても北斎作品の魅力が普遍であることを証明する、とても興味深いプロジェクトではないでしょうか。
異国の地で自身が描いた大波が6万平方メートルにも及ぶ壁画になったことを北斎先生がしったらどんなコメントを残しますかね。