犬派のみなさんは要チェックです♪
今回は大正時代に刊行されていた「十二支画帖」という作品を紹介します。十二支画帖は、十二支の動物にちなんだ民芸品やおもちゃを絵画で紹介した画帖なのですが、作中に描かれた動物たちがとっても素朴で可愛らしい作風で描かれているんです。
取り上げている民芸品などは日本のものだけではなく、世界の民芸品が紹介されているんです。2018年の干支は犬(戌)ということで、今回は「十二支画帖」の中から「十二支画帖 犬の巻」をピックアップします。
「十二支画帖 犬の巻」は大正10年に刊行されたもので、編集には明治〜大正時代に作家や画家として活動していた淡島寒月(あわしまかんげつ)が携わっています。淡島は幅広い知識を持った人物であり、郷土玩具なども収集していたようです。ちなみに「午の巻」には児童文学者の巌谷小波が編集として参加しています。
犬の巻には、例えば「ガーゼ製 犬面」なるちょっぴりシュールなものや、犬というよりもブタ寄りの民芸品、「ジャンピング ババリア製(ドイツ製)」なる可愛らしいものなど、多種多様な民芸品が紹介されています。
そしてなんと言っても絵のタッチが素朴感に溢れとっても愛らしいのです。
どこまで忠実に描かれているのか性格に確認する術がないのが残念ではありますが、現在でも人気の民芸品「江戸犬張子」が↓このような作風なので、
かなりのユルさで描かれているのは確かでしょう。
4ページ目 「十二支画帖 犬の巻」に登場するワンちゃんを一挙紹介