広島県にある「ふくやま草戸千軒ミュージアム」が15日、室町時代に描いたとされる日本最古級の地図が発見されたと発表しました。同博物館で一般公開されます。
発見された日本最古級の地図「日本扶桑(ふそう)国之図」には、九州から東北のほぼ全域が描かれており、国内の68カ国が記されているほか、欄外には国名、郡名、人口、田畑の面積、寺の数なども記されているそうです。また、当時貿易で栄えていた沖縄も記されているとのこと。
沖縄を「龍及(りゅうきゅう)国」と表現する鎌倉時代の地図の特徴と、港町の地名が多く記されるなど室町時代の特徴を備え、さらに文字の書体の古さなどから14世紀中ごろの作と判断した。
日本列島ほぼ全域描く、最古級の地図発見 広島の博物館:朝日新聞デジタル
「日本扶桑(ふそう)国之図」は広島県出身の地図コレクターである守屋壽氏から博物館に寄託されたもので、守屋壽氏の地図コレクションは1000点を超えるそうです。
今回発見された地図は、ふくやま草戸千軒ミュージアムにて7月19日(木曜日)~9月24日(月曜日・休日)の期間で開催される企画展 「初公開!世界を驚かせた日本人の地図づくり-行基図から伊能図まで-」で公開されるそうなので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
なお、現在日本最古とされている地図は京都 仁和寺が所蔵する「日本図」(1305年)とされています。
参考:朝日新聞デジタル