文字が光る、絵が浮かぶ…収入印紙が25年ぶりにデザイン一新で偽造防止技術をガンガン導入!

増田 吉孝

一部の業務に就いている人をのぞいて、あまり日常で関わることがない「収入印紙」。国税庁の発表による よと、7月1日(日)から、収入印紙のデザイン・形式がリニューアルすることになりました。

収入印紙のデザインリニューアルは、1994年に登場した 8千円券をのぞき、1993年以来、25年ぶりのこととなります。今回のデザインのリニューアルは、ここ数年、収入印紙の偽造発見が後を絶たないことから決定されました。

 

今回変更されるのは19券種(額面が200円以上の券種)で、桜の花があしらわれた見た目はこれまでの収入印紙と大きな違いはありませんが、偽造防止を強化するための機能がてんこ盛りなんです。

リニューアルする全ての券種には、見た目は無色だけど紫外線ランプの照射で発光する特殊発光インキが使用され、着色繊維及び透かし入用紙が使用されています。

200円券には見る角度でパール色の光沢模様が現れるパールインキが使用され、特殊レンズを重ねると”200”の文字が現れる「イメージリプル」という技術が盛り込まれています。

300 円〜600 円の4券種には専用シートを重ねると模様が消える「メタメリックインキ」を使用し、1,000 円以上の14券種には、見る角度を変えると複数の模様が現れる「メタリックビュー」という技術が使用されています。

同じデザインが25年間利用され続けてきた間に、技術も相当な進化をとげているわけで、偽造防止技術の時代遅れ感はあったのかもしれませんね。

なお、改正前の収入印紙については、改正後の収入印紙の適用開始後も引き続き使用することができるとのこと。詳しくは国税庁の発表資料を確認してください。

国税庁 報道発表

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