昭和時代に活躍した少女漫画や童画の作家 松本かつぢ。ユーモア溢れる可愛いらしい少女漫画の中の女の子の姿は、中原淳一の作品とともに昭和時代の”かわいい”の象徴ともいえるでしょう。
現在、松本かつぢの特別企画展「松本かつぢ かわいい!づくし」が開催されています。
少女雑誌文化が花開いた昭和の初めに少女たちの憧れを誘い、中原淳一と人気を二分した松本かつぢ。昭和13年に連載がスタートした「くるくるクルミちゃん」は少女漫画の先駆け的作品とも言えます。
本展が開催される栃木市は、作家 吉屋信子のゆかりの地であり、松本かつぢは当時、吉屋信子の作品にも数多くの表紙絵や挿絵を描いていたそうです。
松本かつぢが手がけた作品の数々にみられる”かわいい”は、現在の日本の”かわいい文化”にはなくてはならないものだったとも言えるかもしれません。「かわいい!」があふれる本展で、松本かつぢの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
特別企画展「松本かつぢ かわいい!づくし」は、4月17日(火)~7月16日(月・祝)の期間、 とちぎ蔵の街美術館で開催中です。展覧会開催中には様々な関連イベントも用意されているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
特別企画展「松本かつぢ かわいい!づくし」
- 会 期:2018年4月17日(火)―7月16日(月・祝)
- 開館時間等:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)。休館日=毎週月曜日(ただし、4月30日(月・祝)、7月16日(月・祝)は開館し、翌5月1日(火)休館)
- 観覧料:一般(高校生以上)/500円(300円)中学生以下は無料( )内は20名以上の団体割引料金。*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者1名は無料
- 場所:とちぎ蔵の街美術館