「歌舞伎」と「バレエ」がコラボ
日本の伝統芸能には、日本舞踊・人形浄瑠璃・大相撲など、様々なものがあります。中でも代表的な日本の伝統芸能といえば「歌舞伎」です。一方、バレエはフランスで生まれロシアで発展した、西洋の芸術。
東洋と西洋を代表する舞台芸術の歌舞伎とバレエですが、実は1986年にこの2つがコラボレーションした作品が、発表されていたのをご存知でしょうか?
バレエなのに「ザ・カブキ」?
『ボレロ』『春の祭典』などで知られるバレエ界の巨匠・モーリス・ベジャールの振付と、黛敏郎の音楽による「ザ・カブキ」は、歌舞伎の演目の中でも特に有名な『仮名手本忠臣蔵』をバレエ化し、チャイコフスキー記念東京バレエ団によって初演された作品です。
1986年の初演時は、主役の由良之助にエリック・ヴ=アン、その他、夏山周久、飯田宗孝など現在も日本バレエ界を重鎮として支えているダンサーたちが、主要な役柄を演じました。