日本古来、自然災害や異常気象、身の回りに起こる災いなどは、厄神や妖怪の仕業だと信じられていました。そのような考えは、今日までに残っている古文書や日本画などの作品を通して知ることができます。
そういった古来日本人の考えや、そういった災いに対する人々の不安や恐怖、どのように災いを回避しようとしていたのかなどを紹介する特別展「災いはモノノケとともに-病気から天変地異まで-」が、本日10月7日(土)からスタートしました。
「災いはモノノケとともに」では、科学がまだ未発達の時代に生きていた人たちが災いという不安と恐怖に、何を見いだしていたのかなどを、当時の資料をもとに紹介。展示される資料は約70点を数えます。
展示される資料は絵巻や浮世絵なども多く揃えられており、当時の人々の考えを視覚的にも把握することができます。
江戸時代の浮世絵で妖怪や鬼などが描かれることは決して珍しいことではなく、モノノケは人々の暮らしに密接に関係していたことがわかります。解明できない災から受ける恐怖を、モノノケの存在を見出すことで静めようという考えもあったのでしょう。
展示物の中には国立歴史民俗博物館蔵の「人魚のミイラ」や、竜宮の使い「姫魚」に関する資料などユニークなものも。子供たちと一緒に観覧してもいいかもしれませんね。
特別展「災いはモノノケとともに-病気から天変地異まで-」は10月7日(土)〜11月12日(日)の期間、三重県・斎宮歴史博物館で開催中です。
災いはモノノケとともに-病気から天変地異まで-
- 開催期間:平成29年10月7日(土曜)から11月12日(日曜)まで
- 時間:9時30分から17時まで(ただし、入館は16時30分まで)
- 休館日:10月10日(火曜)・16日(月曜)・23日(月曜)・30日(月曜)・11月6日(月曜)
- 会 場:斎宮歴史博物館 特別展示室