こんな風に生きてみたい!江戸時代の人気戯作者・十返舎一九の辞世の句が面白すぎ

小山 桜子

これまで、「江戸幕末の人斬り・岡田以蔵」、そして「会津藩の西郷姉妹」の辞世の句を紹介しましたが、今回はこの人物。

江戸時代の人気戯作者 十返舎一九(じっぺんしゃ いっく)

十返舎一九といえば、江戸時代後期に活躍した人気戯作者。

享和期から文政期にかけて執筆した「東海道中膝栗毛」は大ヒットしました。ご存じ弥次さん喜多さんの珍道中の物語です。当時の作家はみな作家活動だけでは食べていけず、どんな人気作家も薬屋などの副業をしていましたが、十返舎一九は大ヒット作を生み出したために、日本で初めて文筆活動のみで生活していける職業作家となったと言われています。

今回はそんな十返舎一九のハイセンスな辞世の句をご紹介します。

「この世をば どりゃおいとまに せん香の 煙とともに 灰さようなら」

どうでしょうか。間違いなく、大物ですね。

「おいとまにせん(おいとまするとしよう)」と「線香」をかけたり、「線香」と関連のある「煙」「灰」などのワードを上手く使って「はい、さようなら」とさっぱり別れを告げる、技巧と諧謔のマッチした見事な辞世の句。

ハイ、サヨウナラ!とけらけら笑いながら天にのぼる十返舎一九の姿が目に浮かぶようです。

2ページ目 火葬されて体に仕込んでおいた花火がドッカン???

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了