妖怪の中にも悪さをしないヤツがいるんです
妖怪というと、人を驚かしたり危害を加えるものもいますが、中にはそうでないものもいるようです。
山梨の妖怪、覚(さとり)は人の心を読み、次々と考えていることを言い当てます。毛むくじゃらで猿のような姿ですが、人の敵意を感じると逃げてしまうので、攻撃的ではないようですね。
主に山形に棲息した天邪鬼(あまのじゃく)は、害はないけれど人の意に逆らったり口真似や物真似をして、人のことをからかいます。小さな鬼の姿をしているそう。転じて現代では、人の言うことやることにわざと逆らう、ひねくれ者の意味としても使われます。