日々精進!修行中の女の子たち
「舞妓さん」は、京都・祇園で「芸妓さん」になるための見習いをする、修業中の女の子たちです。
舞妓さんになるためには義務教育修了後に、芸舞妓さんのプロダクション兼寮である「置屋」に住み込みで所属することが必須です。華やかな姿をしている彼女たちですが、あくまでも芸妓になるための修業期間のため、厳しい毎日を送っています。
芸事のお稽古は欠かせませんし、置屋での共同生活の中では先輩を立て、花街ならではの礼儀作法や慣習を守り、覚えていかなくてはなりません。置屋に住んでいる以上「仕事が終われば自由だ〜!」とはいきませんので、想像以上に大変な生活です。
舞妓さんへの道は険しい
さて、置屋に採用されても、すぐに舞妓になれるわけではありません。芸妓見習いである舞妓さんになる前に、もう一つの修業期間があるのです!
置屋に入った女の子たちは、舞妓さんとしてデビューする「店出し」前の半年から1年くらいの間は「仕込みさん」として、置屋の雑用をこなしながら、芸事や行儀作法、花街言葉など、芸妓としての基本を身に付けます。
仕込みさんの生活とは
芸舞妓さんは、お座敷で夜が遅くなっても、朝から芸事のお稽古がある場合もあるので、毎朝8時〜10時くらいには起床します。見習いである仕込みさんは、それよりも早く起きなくてはいけません。
仕込みさんの1日は、置屋で生活する舞妓さんや芸妓さんの朝食の準備から始まります。置屋で食事を作る人のお手伝いをするのです。置屋の掃除・洗濯や、女将さんやお姐さんのお使いなども仕込みさんの仕事です。
仕込みさんはまるで雑用ばかりの小間使いのようですが、舞妓になるための修行中ですから、もちろん踊りなどの芸事のお稽古にも通います。
3ページ目 夕方からはもっと忙しい!そして覚えることいっぱい