これはかなり興味深く面白い歴史資料ですよ!!!
東京国立博物館の公式Twitterアカウントであるトーハク広報室が「早縄掛様雛形」なる貴重な資料画像を公開していました。同館が所蔵するその資料がこちら。
お、おぅ!これは実に興味深し!
「早縄掛様雛形」は、江戸時代に奉行などの配下で動いていた同心が、犯人を逮捕するための捕縄術を学ぶために利用していた雛形なのだそう。縄の掛け方には様々な方法があり、縛られる犯人の身分によっても縛り方に違いがあったそうです。
御用だ!御用だ! 江戸時代の同心が犯人逮捕の技術を習熟するための「早縄掛様雛形」。縛られる者の身分などによって掛け方に違いがあったそうです。本館15室 歴史の記録では、多彩な雛形の世界を紹介しています。6月11日(日)まで。 pic.twitter.com/t0AJY4zSLq
— トーハク広報室 (@TNM_PR) 2017年4月22日
日本にはこういった縄を縛る技術は武術の一つとして存在していて、江戸時代、捕手術はとても大切な武術でした。時代劇では奉行所のシーンや拷問シーンなどはよく犯人に捕縄術が施されていますね。当時は日本各地で様々な流派が伝承されていたのだとか。
実際に犯人確保ともなるとスピードも大事になるわけですから、このような雛形で同心らは日々練習を積んでいたのでしょう。
東京国立博物館では本館の15室で「歴史の記録 雛形」という企画展示を6月11日(日)まで行っているそうです。展示作品の中にはこの早縄掛様雛形のほか、「武田流犬追物雛形」「有職菓子模造」「飛雲閣紙製模型」など名称だけ見ても面白そうな展示作品が並んでいます。
東京国立博物館へ出向いた際には本館 15室を要チェックです。