テレビや新聞などで目にする有名な真っ赤な大提灯。ご存知、浅草の雷門にある大提灯は、浅草や浅草寺関係のニュースにかなりの高確率で登場しますね。
そんな浅草の大提灯に関するトリビアをご紹介します。
大提灯は4つある
浅草の大提灯は実は1つだけじゃないって知ってましたか?浅草寺周辺には雷門にある「雷門」の大提灯だけでなく、他にも「志ん橋」「小舟町」「二天門」の文字の描かれた大提灯があり、浅草寺周辺で全部で4つの大提灯があります。
「雷門」の大提灯
雷門の大提灯は1865年の雷門の火災により95年間消失していましたが、1960年に、松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)創業者・松下幸之助氏の寄進により再建されました。以来、松下電器産業株式会社の文字が刻まれた大提灯は10年ごとに修復が行われ、最近では、2013年に張り替え新調が完成。修復作業時には一時的に見る事ができなくなり、話題となりました。提灯のかかっていない雷門が写し出された、当時のニュースをご存知の方もいるのではないでしょうか。
「志ん橋」の大提灯
浅草寺本堂の中にある大提灯です。本堂にあるので浅草寺などと描かれていても良さそうなものですが、なぜか「志ん橋」と描かれています。理由は、この大提灯を奉納したのが新橋の料亭や芸者さん達の組合だったため。側面には大勢の芸者さん達の名前も書かれているそうです。
「小舟町」の大提灯
雷門にある大提灯と浅草寺本堂にある志ん橋大提灯の間にあるのがこの小舟町(こぶなちょう)の大提灯です。この大提灯も小舟町の方々から奉納されたもので、町名が大きく描かれています。
「二天門」の大提灯
他の3つの大提灯より少し小ぶりですが、江戸時代の耐火や戦争での被災を免れて浅草で現存し、重要文化財に指定されている唯一の大提灯です。平成22年に解体修理が行われました。