日本全国、ところ変われば食生活も変わりますね。例えば、ラーメンややきそばなどを取っても地域により特色がありますし、お雑煮であれば薄味風で具もシンプルな関東風、白みそ仕立てで野菜などの具もたくさん入っているの関西風などなど…
各地でこだわりの御当地メニューが存在します。この記事では、日本人のソウルフード(?)の一つとも言える「お赤飯」について日本の地方色豊かなメニューの数々を見て行く事にします。
日本のお祝いの場に昔から欠かせない食べ物の一つが「お赤飯」です。古くは平安時代から食べられていたと言うこのお赤飯は出産祝いや誕生祝い、初節句、入学・卒業祝い、就職祝い、成人祝い、結婚祝いと言ったものから60歳を祝う還暦祝いなど、ニッポンの様々な人生の場面で食べられる事が多いメニューです。
筆者は北海道育ちですが、内地(北海道の人は本州を指してこう呼びます)に来てお赤飯を食べてみて、びっくりしました。だって、豆が甘くないんですから……。
北海道では関東などでおなじみの小豆の代わりに「甘納豆」を使います。そして、その上にごま塩をかけて食べます。甘納豆の甘さともち米のコラボが子供心に嬉しかったですね。しょっぱいごま塩がいい隠し味になっていました。
この甘納豆を使ったお赤飯は北海道では定番で、コンビニなどで売られているお赤飯のおにぎりにもみられます。この甘納豆お赤飯は北海道だけではなく、青森や長野などでも見られるメニューの様ですね。
他の地方のお赤飯でも特色のあるものがたくさんあります。関東の中でも千葉県ではお赤飯に入っているのが落花生だったりします。さすが落花生が名産なだけありますね。特産物をお祝い事のメニューであるお赤飯にしっかりと活かしてます。
また、新潟地方ではおしょうゆ赤飯と言うメニューが存在する様です。お赤飯がなんと、赤くない…。食べた事はないですが、おしょうゆなのでもち米との相性はバッチリなのは確定ですね。ごま塩いらないかも…。
福井県の一部ではもち米小豆と一緒にサトイモを入れて蒸すそうです。サトイモの煮っ転がしなどをイメージすると、これもお赤飯との相性がバッチリですね。
先程の北海道などの甘納豆お赤飯では、甘い味がアクセントになっていましたが、徳島県の一部ではお赤飯にごま砂糖をかけて食べる習慣があるそうです。もち米と甘い味ってやっぱり、いい組み合わせなんですね。
いかがでしたか?お赤飯一つでも日本全国いろんな味があるのがお分かり頂けたと思います。あなたのふるさとの味はありましたか?いろんな地方に行った時にお赤飯を味わってみるのも面白いかもしれませんよ。
画像:写真AC, イラスト:石井 けん