これはアートしてる!明治時代に発刊されたいろは帳「和漢洋以呂波帖」のデザインが素敵

増田 吉孝

今日は明治時代に発刊された「いろは帳」を紹介します。"いろは"とは"初歩"という意味合いもありますので要するにハウツーもののようなものですが、何のいろは帳かというと、まんま「いろはにほへと…」いろは歌のいろは帳です。

これがまた興味深いデザインなのです。それがこちら。

ステキ!これはなかなかアートしてると思いませんか?

このいろは帳では「いろはにほへと・・・」を外国語ではどのように書くのかを説明しているもので、よく見ると白抜きされた平仮名の中にはアルファベットや筆記体、ハングル文字などで書かれているんです。

このいろは帳は「和漢洋以呂波帖(わかんよういろはちょう)」というもので、明治6年(1873年)に宝山堂というところから出版されたものです。

このいろは帳をデザインした人がどこまでアート性を求めてデザインしたのかは定かではありませんが、実にユニークでステキなデザインだと思いませんか。パタパタと折り込む形の製本方法も雰囲気アリ。

デザインに携わっている方は、何かヒントになるところはありましたか?

画像出典: 古典籍総合データベース

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