これは貴重な写真!男尊女卑の時代を生きた女性日本画家「上村松園」の代表作の制作風景

増田 吉孝

※2016/8/2 追記: 上村 松園の写真を新たに3枚追加しました。

上村 松園(うえむら しょうえん)は明治時代〜昭和時代に活躍した日本画家で、女性として初めて文化勲章を受賞した画家です。

究極の美人画!着物の美人女性を描き続け、絵を描くために生き続けた日本画家「上村松園」

上村 松園(うえむら しょうえん)という日本画家を知っていますか?絵画に興味のある方であればその名前を聞いたことがある人は多いかと思います。私も名前は聞いたことはありましたが作品自体を拝見したことは今…

美人画を主に描いた方で、女性の力強さや気品の高さを表現した作品を描く一方、女性の怨念や悲しみ、鬼気迫る表情に満ちた作品も少なくありません。

そんな上村松園が作品を描いている最中の写真を発見しました。今回紹介する2枚の写真はどちらも上村松園の代表作を描いている時の写真でとても貴重なものではないでしょうか。

上村松園「花がたみ」(1915年)

代表作・花がたみの制作風景。大正4年頃の写真とみられます。乱れた着物姿の女性。一見笑みを浮かべているように見える女性の表情には悲しみが感じられます。

上村松園「焔(ほのお)」(1918年)

こちらも代表作・焔の制作風景。大正7年頃の写真でしょう。こちらの作品も女性の悲しみに満ちた表情が印象的です。

2016/8/2追記:

こちらの写真は息子であり上村松園と同じく日本画家の上村松篁(うえむらしょうこう)とのショット。

この2点もとても印象的な風景ですね。紋付を羽織りながらの作品制作、シビれます!

上村松園の顔写真はよく目にしますが、こういった作品の制作風景は初めて拝見しました。そして予想以上に作品の大きいこと。着物姿で作品を描く上村松園、実に素敵ですね。

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