日本画コンボが止まらない!14日の「美の巨人たち」は浮世絵師・歌川国芳 降臨!

増田 吉孝

テレビ東京「美の巨人たち」の日本画コンボが止まらない!

テレビ東京およびBS JAPANで放送中のテレビ番組「美の巨人たち」。明日5月14日(土)放送の内容は、江戸時代の浮世絵歌川国芳の作品「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」が取り上げられますよ!

「美の巨人たち」はこれで葛飾北斎、葛飾応為、2週連続の伊藤若冲に続いて歌川国芳ということで、5週連続で日本画が題材ですね。

明日取り上げられる歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」は、曲亭馬琴の小説「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」の主人公である源為朝が台風で難破してしまうところを描いた作品。

為朝がもはやこれまでと自害を試みるところを天狗が現れ自害を制す。そして鰐鮫(わにざめ)が為朝の息子、舜天丸らを救うシーンが1枚に描かれています。

歌川国芳は猫好き、そしてユーモラスでオリジナリティ溢れる作品を残した絵師としてよく知られていますが、国芳は実にダイナミックな武者絵を描く絵師としてもピカイチでした。この作品は国芳が武者絵を描く時のダイナミックな作風が現れた特筆すべき作品と言えるかもしれません。

美の巨人たちではこの作品に描かれた二つの生き物、鰐鮫と烏天狗に注目する模様。仕掛けと工夫がいっぱいのスペクタクルな物語をどのように探っていくのか、今回も非常に楽しみな回になりそうですね。

歌川国芳といえば現在東京・渋谷で「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」が開催されています。

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展覧会にすでに行った人もこれから行く予定の人も、14日放送の美の巨人たちは見逃せませんよ。なお、BS JAPANでは6月8日放送予定となっております。

KIRIN~美の巨人たち~

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