奇才・歌川国芳の才能が溢れ出す!木曽街道六十九次を一斉公開「歌川国芳 江戸のダジャレ旅」

増田 吉孝

今年はなんだか江戸時代の浮世絵師 歌川国芳の展覧会がいろいろな美術館、博物館で開かれている気がしますが、今回ご紹介するのも歌川国芳に関連した展覧会。

展覧会「歌川国芳 江戸のダジャレ旅」は歌川国芳の揃いものの代表作である「木曽街道六十九次」を目録を含めた72図の完全版を一斉公開するというもの。

木曽街道とは中山道のことで、江戸時代に栄えた代表的な街道。日本橋と三条大橋を山地側から結び、69の宿場が設置されていました。

木曽街道六十九次の作品としては、風景画といえば!の歌川広重の作品がとっても有名。歌川国芳の木曽街道六十九次は歌川広重の後に刷られたものです。後発ということもあってか、ただの揃いものの風景画には収まらない、奇才・歌川国芳のセンスが随所に見られる作品なんです。

描かれる宿場町は物語絵として描かれており、宿場町をもじった国芳の遊び心のあるダジャレで画題が決められているんです。歌川広重の大胆な構図で洗練された風景画とは全く違う、ユーモアと躍動感が溢れる国芳の木曽街道六十九次は、現代人の感覚にもとてもマッチする気がします。

「歌川国芳 江戸のダジャレ旅」は2016年4月23日(土)~6月19日(日)の期間、八戸クリニック街かどミュージアムで開催されます。

八戸クリニック街かどミュージアム

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