蔵は本来、倉庫や保管庫としての利用を考えて建てられそのように利用されるもの。蔵を人が集う場所として再構築した建物がとってもステキだったのでご紹介します。
今回紹介するのは「Rebirth House」という建物で、デザインは松井亮建築都市設計事務所の松井亮さんが手掛けられています。
力強い瓦屋根に蔵の特徴でもある白い壁。日本の伝統的な建築様式ですがどこかモダンな印象を受けます。このRebirth Houseは茨城県守谷市にあるこの建物は、東日本大震災で崩れた蔵の瓦や小屋組を再利用したいという考えがあって建てられたものなのだそう。
保存庫として利用する蔵を人の集会所として再構築するにはひかりが必要であり、それを実現するためにこの建物の外周は塗装された有孔レンガで覆われています。有孔レンガから内部の明かりがもれることで人が集まる場所としています。
有孔レンガを利用した理由として松井さんによると、新しい素材による画期的なものではなく、真似をしようとすれば誰でもできるくらいの質感が、あの場所には馴染んでくれるという考えがあるそうです。(参照)
「Rebirth House」は住宅特集 2015年10月号に紹介されています。
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