7月28日から千葉県佐倉にある国立歴史民俗博物館で、貴重な「変化朝顔」を集めた『伝統の朝顔』展を開催されます。花弁がとがった「星咲」と呼ばれる種や、がくだけが花になった変異体、花模様に斑点などが生じる種、花弁が内側に折りたたまれる種など、「これも朝顔なの?」と聞きたくなるような、美しい突然変異の朝顔が並ぶんです。
朝顔は江戸時代から突然変異で出来た美しい「変化朝顔」が作り出されてきました。特に幕末期はとくに多くの品種が生みだされたそう。日本では珍種の朝顔を系統保存するという歴史があり、愛好家たちの努力で現存させてきました。
国立歴史民俗博物館では1999年から毎年、貴重な朝顔を展示してきました。九州大学が復活させた経緯や、戦後から愛好家たちがどのように収集したかの経緯などを解説したパネルも合わせて展示していきます。
江戸時代から親木で系統を守るという遺伝学に基づいて珍種を守っていたとか。朝顔にかける熱意に脱帽です。そして花や葉のかたちの多彩ぶりには驚かされます。歌舞伎役者市川團十郎の名前が付けられている朝顔もあるそうですよ。
一年に一度の機会です。お出かけの際は、花が開いている朝のうちにどうぞ!