ほほぅ…。キトラ古墳に描かれた天文図は西暦400年頃の星空の可能性

増田 吉孝

奈良県高市郡明日香村のキトラ古墳は動物や十二支、天文図の壁画が描かれたとても貴重な古墳のひとつ。7世紀末から8世紀初め頃に作られた古墳とみられています。

そしてこのたび天文学の専門家がキトラ古墳の天文図を分析したところ、キトラ古墳が造られる数百年前に観測された天文図の可能性があるとのこと。詳しくは西暦400年ごろに観測されたものと推測されています。


国営飛鳥歴史公園

また、観測された場所は北緯34度付近と推測され、当時そこには洛陽や長安が存在。当時の技術水準から古代中国の主要都市で制作され、その後明日香村に渡ってきた可能性があるとのこと。

現存する天文図としては世界最古の可能性もあると言われているキトラ古墳の天文図。天文図をはじめとしてまだまだ謎の多いキトラ古墳。今後のさらなる研究による新たな発見が期待されます。

なお、天文図の複製陶板などが展示される特別展「キトラ古墳と天の科学」は2015年10月9日(金) ~11月29日(日)まで奈良文化財研究所飛鳥資料館で開催されることになっています。
「キトラ古墳と天の科学」の開催について|文化庁

情報元: キトラ古墳 天文図は数百年前の星空か NHKニュース

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了