東京・渋谷の國學院大學博物館にて、企画展「性別越境の歴史学-男/女でもあり、女/男でもなく-」(無料)が開催されます。
人類の最も自然的な側面と考えられがちな「性」は、極めて文化的な性格を有しています。むしろ、生物学的な「男/女」に限定されない性のあり方こそ、動物と人間とを截然と分かつもの。
そして人々は、性別の垣根を越境してみせることで、超越した異能を身に付けることさえできると信じられてきたのです。とりわけ、祭祀や芸能に関わる世界では、異性装をはじめとする「性別越境」が重要な意味を持つことがありました。
本展覧会では、「あいまいな性」を許さなくなった明治以降の感覚を問い直しつつ、歴史的な「性」に対する意識を瞥見した上で、今日まで命脈を保ってきた日本文化における性の多様性について明確にしていきます。
企画展「性別越境の歴史学-男/女でもあり、女/男でもなく-」は、2025年12月6日(土)~2026年2月23日(月・祝)の期間、國學院大學渋谷キャンパス内、國學院大學博物館で開催されます。入館料は無料です。
