もはや説明不要の観光地「高尾山」。東京在住の方じゃなくても知っている人は多いことでしょう。
手軽に行けるハイキングと、名物とろろ蕎麦やビアマウント、天狗焼きなど数々のグルメのイメージが強いですが、実は由緒ただしい山伏たちの修験の場所。六号賂には「びわ滝」があり、蛇滝コースには「蛇滝」といった、滝行ができる場所もあります。
さて高尾山といえば「天狗」。本尊は「飯縄権現」といい、高尾山を守護していた4体の神を一つにし、不動明王の化身とされています。飯縄権現の謎を書いた下の記事もよければ読んでみてくださいね。
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天狗といえば山に住まう物。この天狗は、一般的に修行にいそしむ経験を重ねた山伏の姿が天狗と同一視されることもあります。しかし天狗の正体は、実はあの可愛らしい動物なのでは…という説もあるのです!
天狗の正体は!?
天狗の正体といわれる動物、それはムササビ。
ナイトウォッチングツアーも時折おこなわれ、高尾山の巨木に住まう愛らしい姿が運が良ければ見られることでしょう。なぜそれが天狗と結びついたのでしょうか?
・ムササビは、空を滑空するように木から木へ飛び移りますよね。そのときに起きる葉擦れの音が、まるで団扇で扇ぐかのようにざわめくので、「天狗のうちわ」と呼ばれるようになった。
