原哲夫さんの漫画『花の慶次』でもよく知られている戦国一のかぶき者・前田慶次。この慶次を主人公にした時代劇がスタートします。
原作は火坂雅志さんの『かぶき者慶次』。
主役の前田慶次に藤竜也さん、慶次の息子の新九郎を中村蒼さんが演じ、『関ヶ原の戦い』以降の上杉家での前田慶次の生き方を描きます。
そもそも上杉家は、上杉謙信の後を継いだ藩主・上杉景勝と、謙信の時代より仕える忠臣・直江兼続のもと、徳川家康・前田利家・毛利輝元・宇喜多秀家と共に豊臣政権を支えていた五大老の一員でした。しかし豊臣秀吉が没すると徳川家康が台頭。豊臣政権の五奉行筆頭だった石田三成は家康に対して決起し、日本を東西に分ける『関ヶ原の戦い』となりました。
上杉家は徳川225万石、毛利120万石と並び、会津120万石を領する東北の雄。そして謙信の時代より『義』を重んじる家柄でした。藩主・上杉景勝は豊臣家への義を重んじ、また石田三成と直江兼続の間に強い絆があったことから、三成が率いる西軍に加わります。
そして東北の地で、東軍・徳川家康に組みした最上義光や伊達政宗らと戦います。この時、前田慶次も直江兼続と共に、見事な戦いぶりをみせたといわれています。
しかし『関が原の戦い』は、小早川秀秋や吉川広家の裏切りによって東軍が勝利します。石田三成は処刑され、上杉家も会津120万石から出羽米沢30万石へと大減封されました。
木曜時代劇『かぶき者慶次』は、この困難の中にある上杉米沢藩で生きた晩年の前田慶次の姿を、父子の情愛たっぷりに描きます。
上杉家を見限り次々と去っていく者がいる中、困難を受け入れ、米沢で生る道を選んだ慶次。戦国一のかぶき者と呼ばれた慶次の、ここぞという時のかぶき方とは?そして人生の潮時とは?
2015年4月9日(木)~6月18日(木)
NHK総合テレビ 毎週木曜日 午後8時~8時43分〈連続11回〉