藤原道長(柄本佑)の執拗な譲位要求により、ますます病悩を深める三条天皇(木村達成)。心強い味方であった藤原実資(秋山竜次)との約束を反故にしてしまったことで、愛想を尽かされてしまうのでした。
このまま三条天皇を追い詰めていこうとした道長も、あまりに強引なやり方を実資から批判されてしまいます。
「朝廷の仕事は民の幸せなどという曖昧なものではなく、有事に備えること」
「そもそも左大臣様には、民の顔など見えてはおりますまい」
「志を追い駆ける者が力を持つと、志そのものが変わっていく」
実資の言葉を理解できない、あるいはしたくない道長。最大の理解者である藤原行成(渡辺大知)や源倫子(黒木華)との距離も開きつつありました。
一方まひろ(藤式部。吉高由里子)家では父の藤原為時(岸谷五朗)が越後守の任務から帰京し、娘の藤原賢子(南沙良)が若武者の双寿丸(伊藤健太郎)に振られるなど、賑やかな日々が続きます。
そんな第43回放送「輝きののちに」。今週もNHK大河ドラマ「光る君へ」気になるトピックを振り返っていきましょう!
第43回放送「輝きののちに」関連略年表
長和2年(1013年)まひろ44歳/道長48歳
- 7月6日 藤原妍子が禎子内親王を出産。
- 7月7日 藤原道長が、孫娘(皇女)の出産に不快感を示す。
- 9月8日 藤原隆家が藤原実資を訪問。眼病の悩みを語る。
- 12月10日 敦康親王と具平親王女(祇子女王か)が結婚する。
長和3年(1014年)まひろ45歳/道長49歳
- 2月9日 内裏で火災が発生。
- 3月1日 三条天皇が藤原資平に眼病と難聴を訴える。
- 3月6日 藤原隆家が藤原実資を訪問。大宰権帥転任の望みを語る。
- 3月12日 内裏で火災が発生。
- 3月14日 藤原道長と藤原道綱が三条天皇を批判する。
- 3月22日 蔵人頭の人事で、三条天皇と藤原道長が揉める。
- 3月25日 藤原道長が三条天皇に譲位を迫る。
- 5月16日 敦明親王の願いにより、藤原兼綱が蔵人頭となる。
- 6月17日 藤原為時が越後守を辞する。
- 11月7日 臨時の除目により、藤原隆家が大宰権帥となる。
冒頭で藤原妍子(倉沢杏菜)が三条天皇の皇女・禎子内親王(ていし/さだこ)を出産したのに対して、道長はご不満の様子。
皇子(男児)=皇位継承候補でなければ、いくら自分の血を引いてなくても意味はありません。
その後も妍子は皇子を生むことなく終わりますが、禎子内親王は三条天皇系の血統を後世に受け継いでいきました。