建材向けの高級絹織物「しけ絹」を製造する創業明治10年の松井機業が、コクヨと協業して、サステナブルな手帳「しけ絹手帖」を発売しました。
高級絹織物「しけ絹」とは、通常1頭の蚕が一つの繭を作るのですが3%以下の確率で2頭の蚕が一つの繭玉を作り出すことがあります。その繭玉からできる糸(玉糸)を織り上げたのものが、「しけ絹」です。太さが不均一で節がある玉糸で織り上げられたしけ絹は、世界にまたとない美しい模様を浮かび上がらせます。
今回発売された「しけ絹手帖」は、コクヨ創業者のルーツでもある富山県で450年前から生産される伝統的な絹織物「城端絹」の一つであるしけ絹を表紙に使用しています。
本来、北陸地域で高級襖紙に使われるものの、小傷などで使用できず、松井機業に長年保管されていたものを表紙に再利用し、サステナブルな手帳に。
「しけ絹」は北陸地域で使用される最高級襖紙として、長年多くの人々の生活を彩ってきました。しかし、急速な生活様式の変化に伴い、絹織物業者は減少し、2020年には松井機業が最後の一軒に。 時代の変化に直面した松井機業は、倉庫に眠る「しけ絹」の大量の在庫に目を向けました。この高級襖紙としては小傷などで使用できず長年保管されていた「しけ絹」を、新たな形で活用できないかと模索し、創業者のルーツが富山にあるコクヨに相談。今回の協業が実現しました。
「しけ絹手帖」の機能
「しけ絹手帖」は、デジタル管理の予定を手帳サイズに出力可能。PCやスマホで管理しているスケジュールをアプリ「KAKIKO カレンダー」を使用することで、手帳サイズに縮小印刷し、手帳にきれいに貼り付けることができます。
1~12のインデックス付きで、月毎やテーマ毎に使い分けが可能。また、しけ絹の独特な風合いを楽しめる表紙と、サステナブルな商品設計が特長です。
「しけ絹手帖」は、2,200円(税込)で発売中です。