東京・原宿にある浮世絵専門美術館「太田記念美術館」で、幕末から明治時代前半にかけて活躍した浮世絵師・月岡芳年(つきおかよしとし)の名作「月百姿」の企画展が開催されます。
月岡芳年の武者絵は迫力ある大胆な構図が特色で、現在の私たちをも惹きつけるカッコいい魅力にあふれています。本展では、芳年晩年の代表作となる「月百姿(つきひゃくし)」100点を前期と後期に分けて全点紹介。
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「月百姿」の世界をさまざまな切り口で紹介
「月百姿」は、月にちなんだ物語を題材としていますが、平安時代や戦国時代の武将たちや絶世の美女たち、あるいは幽霊や妖怪などの不可思議な存在まで、さまざまなテーマが登場します。本展では、音曲や和歌、謡曲、人々の暮らしなど、描かれている題材を切り口に、「月百姿」の世界を紹介。
芳年の弟子たちによる「花」と「雪」も合わせて紹介
「月百姿」の版元である秋山武右衛門からは、芳年の門人である水野年方と新井芳宗の揃物も刊行されました。年方の「三十六佳撰」は花を連想させる美人たちを、新井芳宗の「撰雪六六談」は雪にまつわる故事を題材としています。本展では「月百姿」の「月」とともに、弟子たちによる「花」と「雪」も合わせて紹介されます。
企画展「月岡芳年 月百姿」は、2024年4月3日(水)~5月26日(日)の期間、「太田記念美術館」で開催されます。(前期 4月3日(水)~4月29日(月・祝)、後期 5月3日(金・祝)~5月26日(日)※前後期で全点展示替えがあります。)