明治時代〜大正時代に、女学生向けに出版された「明治少女節用」という雑誌を紹介しましたが、「明治少女節用」には歴史、地理、文学から家事や芸事、趣味的な娯楽に至るまで様々な情報が掲載されていました。
まさに女子向け百科事典!明治時代に出版、日本髪の結い方や日本の歴史などが詰まった「明治少女節用」
本日3月8日は国際女性デー。ということで、明治時代に出版された女の子向けの出版物を紹介します。児童文学者 巖谷小波によって記され明治40年に出版された「明治少女節用」。明治少女節用は当時の女の…
今回紹介するのは「女学世界」という、明治時代〜大正時代にかけて出版されていた雑誌です。「女学世界」はその名のごとく女学生を対象とした雑誌で、女子教育に必要な情報を総合的に紹介したものです。
女学世界は明治34年(1901年)に創刊された月刊誌で、読者対象は女学生でしたが、主婦層にも人気が高かった雑誌だったようです。大正14年(1925年)までの25年間で350号が刊行されました。
女学世界が世に出る2年前の明治32年には、女子の中等教育に関する勅令「高等女学校令」が発令されたこともあり、女学生教育が盛り上がりを見せていたこともあり、女学世界は商業的にも大きな成功を収めた雑誌でした。
内容は、論説、古典文学の講義から娯楽、伝記、連載小説や和歌など多岐にわたりました。読者の投稿欄まであったそうです。今回はそんな女学世界から、挿絵や、付録の絵葉書の作品を紹介したいと思います。
絵の作者は一条成美、池田蕉園、竹久夢二、杉浦非水などそうそうたる顔ぶれ!アール・ヌーヴォーやアール・デコの様式を取り入れた作品も見られ、当時のアートの流行が垣間見れる作品集になっていると思いますので、是非チェックしてみてください。
それでは、女学世界の挿絵や、付録の絵葉書作品たちを一挙にどうぞ!