レトロブームとバタークリーム
最近は「昭和」が静かなブームですね。デジタル感が少なく、手作り感がある昭和の空気は今の時代から見ると確かに新鮮です。
特に、昭和のレトロ洋菓子に惹かれるという人は多いのではないでしょうか。そして昭和のレトロ洋菓子を象徴する定番のものとして、バタークリームが挙げられると思います。
かつて日本では、バタークリームをふんだんに使ったバターケーキが多く食べられていました。
バタークリームとは、簡単に言えばバターで作られたクリームです。
バターに砂糖・牛乳・卵を加えて、空気を含ませるようにふんわりと混ぜ合わせてクリーム状にすればできあがり。
生クリームと違って常温でも一週間は保存ができ、さらにシロップを加えれば一か月はもつといわれています。
バタークリームのもうひとつの特長は、生クリームよりも固いので形を作りやすく、ケーキのデコレーションにも使いやすいことです。
昭和のケーキでは、このバタークリームを使って薔薇の花などをあしらったケーキがよく作られたものでした。
ひと口にバタークリームと言っても、実はフランス式・イタリア式・スイス式・ドイツ式にアメリカ式とさまざまな種類があります。それらの違いについては省略します。