江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)の娘で、自身も絵師として活躍した葛飾応為(かつしかおうい)にスポットをあてた展覧会「葛飾応為『吉原格子先之図』 ―肉筆画の魅力」が開催されます。
本展は、東京の太田記念美術館で開催される企画展となります。葛飾応為の作品は世界で十数点しか確認されていないのにもかかわらず、北斎とも異なるその印象的な作風は多くの人を魅了し続けています。
本展では、応為の作品の中でも取り分けて人気の高い「吉原格子先之図」を約3年半ぶりに公開。遊廓である吉原の光と闇を美しく描いた名品です。
そのほか、太田記念美術館所蔵の肉筆画を多数展示。太田記念美術館所蔵の肉筆画コレクションは、古くは菱川師宣から喜多川歌麿、葛飾北斎、明治時代の小林清親に至るまで、浮世絵の長い歴史や幅広いジャンルを偏りなく含むことで知られています。
参考:
浮世絵とは?錦絵との違いや版画ではない肉筆浮世絵など作品と共に紹介します
浮世絵とは?浮世絵とは江戸時代に成立した絵画で、日本画のジャンルの一つです。浮世絵の"浮世"とは元々は「現代風な」「当世風な」「好色」といった意味を持っており、浮世絵で描かれるテーマはその時代の暮…
応為の作品とともに、さまざまな絵師たちによる肉筆画の競演を楽しんでみてはいかがでしょうか?
展覧会「葛飾応為『吉原格子先之図』 ―肉筆画の魅力」は2023年11月1日(水)~11月26日(日)の期間、太田記念美術館で開催されます。