突然ですが、ウンコマークってなぜあの形なの?「まきぐそ」の原点を追う!

みずめ

突然ですが、まきぐそって不自然な形をしていませんか?自然に出してもあの形にはならないと思うのですが、そうだとしたら一体誰がデザインしたのでしょうか。

友人や同僚に疑問を投げかけると、おおよその予想通り、有名な漫画の「鳥山明先生の『●ラレちゃん』では?」「いやいや、同じく大御所の楳図かずお先生の『ま●とちゃん』でしょう」と大体の方が返してきました。

そうだよな、あれは日本独自のもので、最近の表現だよなぁと勝手に思いこんでいましたが、いやまてよ。海外でトイレカフェができたときもあのシルエットだったと思い至り、調べてみることにしました。

すると意外や意外、海外でもまきぐそが描かれた図版は見つかりました。しかも銅版画で。

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西洋のまきぐそ

「調香師」というタイトルで野糞をしているシュールな画。これが西洋で確認できるまきぐその絵として有名です。ベルナール・ピカールはフランスの挿絵・銅板画家。

かつて中世のフランスではトイレが発達せずみなおまるに用を足して窓の外に投げ捨てたり、宮殿では植え込みの陰で用を足していました。椅子型おまるも一般的で、椅子に穴が空いていて、脚のある場所に引き出し式の箱になっていました。

なので外の悪臭を防ぐのも部屋の悪臭を防ぐのも、自分自身のにおいを消すためにも香水が発達したと言いますから、香りを作る者から一番の悪臭の元がひねり出てくるという、皮肉めいた図版といえます。

2ページ目 日本のまきぐそ

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