『どうする家康』15話の「姉川でどうする」で姉川の戦いが勃発しました。織田・徳川連合軍VS浅井・朝倉連合軍との間で起こった戦いは、徳川家康が榊原康政に側面を攻撃させたことで織田・徳川連合軍の勝利で収束しました。
「どうする家康」何やかんやで金ヶ崎。家康を狙う女装美少年の刃…第15回放送「姉川でどうする!」振り返り
また、この戦いでは本多忠勝と朝倉軍の武将と一騎討ちしたことでも知られています。その人物は・真柄直隆(まがら-なおたか)。大太刀「太郎太刀」を所有していた人物ですが、あまり詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。
今回は、『どうする家康』では出ることがなかったですが、本多忠勝と一騎討ちを繰り広げた真柄直隆の姉川の戦いでの活躍と生い立ちを紹介します。
2メートル超えの大巨漢だった
真柄氏は越前国・真柄荘の国人で、朝倉氏には客将として仕えていました。実は真柄氏は足利義昭が朝倉義景を頼ってくるまで軍役を負担するだけの家臣で、完全な家臣ではありませんでした。
実際に正式な家臣になったのは直隆の代のころです。直隆は、身長約2m10㎝で体重は約250㎏の大巨漢。その体格で武芸に優れており、黒鹿毛の馬に乗って戦場を駆けまわりました。また、太郎太刀以外の大太刀を使っていたことでも知られています。
大太刀の全長は史料によって様々で、越前刀匠・千代鶴国安作の約161cmの大太刀や、『明智軍記』による約237cmの大太刀、『朝倉始末記』による約288cmの大太刀があります。
太郎太刀は、備中国で活躍した青江派が工作した大太刀で、221㎝もの刃長を有していました。
子も怪力無双だった
直隆の子である真柄隆基(まがら-たかもと)は、刃長166㎝もある「次郎太刀」を所有していました。隆基も父と同じく怪力無双の持ち主で、義昭が義景を頼って一乗谷へ訪れた際、黒い卵形の大石を数十回空へ向けて投げ飛ばす怪力ぶりを披露したと言われています。
その際、直隆も大太刀を軽々と頭上で数十回振り回し、親子ともども怪力ぶりを披露しました。