大河ドラマ『どうする家康』で、2023年の大河人気を背負った戦国武将・徳川家康。そんな重き荷を背負った家康の家紋は、水戸黄門でお馴染みの徳川葵の「葵紋」であることはご存じかと思います。
ただ、中には「なぜ徳川家が葵紋の家紋なのか?」「そもそも葵紋の由来は何なのか?」と疑問を持っている方もいるはず…
そこで、今回は葵紋の由来から徳川家と葵紋の関係といった葵紋の歴史を紹介します。
葵紋は賀茂神社の神紋だった
驚く方もいるかもしれませんが、実は葵紋は賀茂神社の神紋でした。そして、使用していた神紋は植物のフタバアオイをモチーフにしたものです。
一般的に広く知られている葵紋である三つ葉葵は架空の植物。その由来も、徳川家康が武神である八幡神の神紋・三つ巴と、フタバアオイの神紋を掛け合わせたものでした。
しかし、酒井家が考案した説や葵紋を持つ本多家が譲った説など、様々な説があります。
また、葵紋の由来は別雷命(わけいかづちのみこと)が天界に帰る際に「私に会いたければ、かがり火を焚き、鉾や榊と葵で神山を作ってお待ちください。」と命じたことが由来。別雷命を祀る賀茂神社は、フタバアオイを神草とし、神紋としました。