戦国時代きってのタフネス
毛利元就(もうりもとなり)といえば超有名な戦国武将で、大河ドラマでもおなじみです。彼は75歳で没しましたが、それまでに200以上の合戦を潜り抜けて、中国地方のほとんど全域を、なんとたった一代で支配下に置いています。
そのパワフルさ・タフさ・エネルギッシュぶりは、まず平均寿命が30歳代とされていた戦国時代に75歳まで生きた事実や、71歳の時に末子が生まれていることからも窺い知れます。
あの時代、戦国武将たちのトップに立つにはこれくらいのバイタリティが必要だったということでしょう。
さて、そんな元就のパワーの源となった食べ物のひとつが「餅」です。毛利家三代の事蹟を記した『吉田物語』によると、彼は餅を理想的な兵糧として捉えていたそうです。
確かに餅は腹持ちがよく、米飯よりも効率的です。米飯は食後2~3時間で消化され切るので空腹になりますが、米を圧縮している餅なら、さらに長時間スタミナが保たれるでしょう。