若い男と不倫の末に、夫から阿波国を奪った悪女「阿波の小少将」の恋愛劇【後編】

山内琉夢

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若い男と不倫の末に、夫から阿波国を奪った悪女「阿波の小少将」の恋愛劇【前編】

戦国時代末期、傾城の美女と呼ばれた「阿波の小少将」という女性をご存じでしょうか?彼女は、生まれ持った美貌で敵将をも簡単に手玉に取り、意のままに操って戦国の世を生き抜いています。まさに、城を傾け…

夫の部下・三好実休と不倫関係になり、子供3人をもうけた小少将。

勝端城も自らの手中に収めましたが、不倫の末に手に入れた幸せは長くは続きませんでした。小少将が30歳のとき、「久米田の戦い」で三好実休が討死したのです。

夫の屍よりも次の男

夫を亡くしたときの小少将は30歳前後とまだまだ女盛り。新しい男を求めて、三好家のなかでも権力を保持していた「篠原長房」とその弟「篠原自遁」の2人を誘惑します。長房には断られたものの、自遁の愛人となった小少将。

夫の三好実休が亡くなったばかりだというのにイチャイチャする2人の様子から、領民たちはおもしろおかしく騒ぎ立て、長房は「亡き主人に無礼だ」と2人の態度を諫めました。

長房の態度に激怒した小少将は、息子・三好長治(三好実休との子)に命じて追放。自遁も加勢したことで、追い詰められた長房は自害したといわれています。

2ページ目 破滅への道

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