あの時代の流行色をイメージ。明治時代に思いを馳せたカラーインク「ink-café 明治のいろ」発売

Japaaan編集部

書道用品を提供する文房具メーカー「呉竹」から、ステキなコンセプトのインクが発売されました。明治の時代に思いを馳せた、その時代に流行した色をイメージしたカラーインク「ink-café 明治のいろ」です。

呉竹は明治35年(1902年)に創業。「明治のいろ」は、呉竹の創業120周年を記念して誕生したインクで、120年前の時代を思い、明治の時代を背景に6色のインクがラインアップされています。

ink-café 明治のいろ/葡萄茶

明治の時代、紫色は当時華族が用いる高貴な色とされており、紫のままでは畏れ多いことから紫に代わる海老茶が使われることが多くなりました。えびちゃとは、やや紫を帯びた暗めの赤色いい、明治の女学生ブームが一気に花開いた時代で、女袴として「海老茶(えびちゃ)」「葡萄茶(えびちゃ)」色の人気が高まりました。

ink-café 明治のいろ/洗朱

明治時代の後期、日本文化を大切に思い、伝統的な日本調の色も新しく登場します。その中の一つが洗朱です。「あらいしゅ」とは洗ったような明るい”朱”色や、朱色が淡く薄くなったような色でもあります。

nk-café 明治のいろ/新橋色

明治後期、化学染料による新しい色の誕生。明るい青緑色は、ハイカラな色として、花柳界の中でも、新橋の芸者衆にも好まれ大流行しました。別名「金春色(こんぱるいろ)」とも呼ばれていました。

ink-café 明治のいろ/鉄色

鉄色(くろがねいろ)は、明治中期頃から大正にかけて流行した色。青みが暗くにぶい青緑色が特長の色で、番頭さんや手代の前掛けなどの色にも多く用いられました。金を“こがね”、銀を”しろがね”、銅を”あかがね”と呼び、鉄は”くろがね”と呼びました。

ink-café 明治のいろ/孔雀緑

明治の時代、西洋から伝わった色で、孔雀の美しい青緑の羽のような鮮やかな青緑色。孔雀は日本でも古き時代より愛されており、江戸の時代には庶民への認知も高まったとされています。明治の時代まで、孔雀の名の付いた色が作られていないことも不思議とされています。

ink-café 明治のいろ/紫紺

明治は、女性たちの衣類などにも江戸の「粋(いき)」を受け継ぐ「藤色」や「紫色」が多く「紫の時代」といわれ、明治以降の流行色として現れました。

「ink-café 明治のいろ」は、万年筆、ガラスペン、付けペン、呉竹からっぽペンなどで使用できます。1色1色にその時代の背景があります。使いながらその色味をたのしんでみてはいかが?

 
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