Japaaan読者の皆さんこんにちは。ライターの小山桜子です。現在ウクライナ侵攻を進めるロシアとウクライナの戦争に関する痛ましいニュースが日々伝えられていますが、日露戦争を経験した事のある日本にとって、ウクライナの痛ましい映像は決して他人事ではありません。
今回はそもそも日露戦争はなぜ起こってしまったのか、未来の戦争を未然に防ぐためにも、その経緯を振り返りたいと思います。
日本とロシアの不和はどこから?
当時の日本とロシアの不和の元凶は日清戦争後1895年の三国干渉に遡ります。
これは日本が日清戦争で得た遼東半島を、ロシア中心とした3国の返還要求により清に返すという出来事でした。そもそも日本が遼東半島を欲した理由はその下の朝鮮半島での権利を守りたかったから。
ではなぜ朝鮮半島を押さえたかったのか。その理由の1つが、ロシアによる日本侵攻のバリアにしたかったからなのです。