捕まると3年以内に命を失ってしまうという世にも珍しい「護法祭」って知ってる?

捕まると死ぬ!?「護法祭」

皆さんは「護法祭」をご存じでしょうか?

岡山県に伝わる、なんと「捕まると3年以内に死ぬ」と言われている伝統のお祭りです。

護法祭の起源は鎌倉時代の1275年です。

岡山県にある両山寺の僧侶が「護法善神」という神様からお告げを受けたことにより始まりました。

護法善神は仏教を鎮守し見回るために、人に乗り移るとされています。

世の中が平穏無事で、穀物や物が実り豊かであることを祈願するために、毎年8月14日深夜から15日未明にかけて行われ続けてきました。

この祭りは他にあまり類例がない貴重な信仰行事で、岡山県を中心に9箇所で行われていましたが、現在は行われている場所が少なくなっているのもあり、県の重要無形民俗文化財に指定されています。

祭り当日、護法善神が乗り移った「護法実」は、白い半紙でできた帽子をかぶり、装束をつけて、暗闇の中、境内を走り回る「お遊び」をします。

護法実を務めることができるのは、日頃から真面目で、信仰上において義務感がある人です。

村人の中でひとり選ばれた人は、祭りの一週間前から寺にこもり、修行をします。

2時間おきに水をかぶることによって、身を清め、神が憑依できるようにし、そうして護法実を務めることができるのです。

3ページ目 お祭り参加も命がけ

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了