平安時代から始まった「歌合」のあれこれ。見られているのは歌だけじゃなかった

雲川ゆず

みなさんは、「歌合(うたあわせ)」という言葉を聞いたことがありますか?

ここで言う「歌」とは和歌・短歌のことで、「歌合」は歌を比べて優劣を争う遊びです。一見楽しそうに聞こえる歌合ですが、実は歌以外も見られていたポイントがあるなど、奥深い世界なんです。

そこで、今回の記事では、そんな歌合について、歴史や用語、代表的なものなどとともに詳しくご紹介したいと思います!

歌合っていったい何?いつから始まったの?

歌合は、歌人を東西(左右)の2組に分けて、1対1で歌を詠み合い、その優劣を1番ごとに争う遊び・大会です。歌合の歴史は古く、平安時代から始まったと言われています。

初めは貴族たちの遊びでしたが、次第に和歌ついての知識なども争われ、歌の優劣が出世にも影響を与えたことから政治色も帯びて、気軽なものではなくなっていました。

評価されるポイントは単に歌の良しあしだけではなく、衣装や焚く香りなども含まれていたようです。

一番古い歌合は?有名な歌合は?

記録に残っている歌合のなかで、最も歴史が古いものは、仁和元年(885年)頃に在原業平が開催した「在民部郷家歌合(ざいみんぶのきょうゆきひらのいえのうたあわせ)」だと言われています。

平安時代の超イケメン貴族・在原業平、単なるチャラ男ではなく野心家でもあった

日本史には何人もの英雄・色男が登場し、後世の男性がうらやましがるほど女性にもてた男もいました。しかし、交際した女性の数が具体的に残されているのは、おそらく平安時代の貴族で歌人・在原業平(ありわらのなり…

ほかにも有名な歌合として、藤原良経が開催し12人が参加した「六百番歌合」や後鳥羽院が開催し30人が参加した「千五百番歌合」などがあります。

ちなみに、この「六百番歌合」と「千五百番歌合」は、「新古今和歌集」の選集の元にもなっています。

2ページ目 歌合で使われる用語

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了