ほとんど謎。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で片岡愛之助が演じる義時の兄・北条宗時の生涯をたどる

令和4年(2022年)1月9日(日)から放送開始の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

主人公・北条義時(ほうじょう よしとき)を演じる小栗旬さんをはじめ、彼を取り巻く多彩なキャラクターの活躍が楽しみです。

今回は義時の兄として活躍する北条宗時(ほうじょう むねとき)を紹介。片岡愛之助さんの熱演に、今から期待が寄せられています。

挙兵以前はほとんど謎

北条宗時は北条四郎時政(しろう ときまさ)の嫡男として誕生、母は伊東祐親(いとう すけちか)の娘ですが、その実名は不詳です。

通称は三郎、同母弟妹に義時(小四郎)、阿波局(あわのつぼね。実名不詳、大河ドラマでは実衣)がおり、北条政子(まさこ)や北条時連(ときつら。挙兵時点ではまだ幼児)とは腹違いとなります。

※阿波局について:

北条義時の妹、そして妻となる”二人の阿波局”の存在ー大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

令和4年(2022年)に放送が予定されている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。偉大なるカリスマ・源頼朝(みなもとの よりとも)公亡き後、鎌倉幕府における権力抗争を描く群像劇は、三谷幸喜の脚本や豪華…

治承4年(1180年)8月、伊豆国へ流罪となっていた源頼朝(みなもとの よりとも)公の挙兵に付き従う以前のことはほとんど分かっておらず、挙兵以前の行動や言動については大河ドラマの創作です。

とは言え、『源平盛衰記』によると8月17日の山木兼隆(やまき かねたか)襲撃に際しては先導役を務めていることから、頼朝公の挙兵に対しては積極派であったことが推測されます。

3ページ目 鎌倉幕府の公式記録に登場するのは2カ所のみ

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了