所用で藤沢市役所へ行ったところ、地元の名城として知られている大庭城(おおばじょう)の御城印が限定頒布(300枚)されていました。
さっそく1枚いただいて来ましたが、そのデザインは戦国時代に大庭城を治めていた扇谷上杉氏(おうぎがやつ うえすぎ)氏の家紋である「竹に向かい雀」。
大庭と言えば、源頼朝(みなもとの よりとも)公の旗揚げに立ちはだかった序盤の中ボス・大庭景親(おおば かげちか)を連想しますが、源平合戦のころは武士の間に家紋文化が普及していない(※)ため、御城印に適したマークがなかったのでしょう。
(※)源氏方は白旗、平家方は赤旗を掲げれば敵味方の識別ができたため、平家一門が滅亡した後に家紋が使われ始めたと言われています。
さて、今回は大庭景親の館があったとも伝えられる大庭城の歴史を紹介。相模国(現:神奈川県の大部分)のほぼ中央に位置するこの城は、どのような運命をたどったのでしょうか。