明治の日本を描いた絵画200点以上を紹介する企画展「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」

Japaaan編集部

明治の日本を描いた内外の画家たちによる200点以上の油彩画・水彩画が展示される企画展、「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」が開催されます。

ヒトやモノが国境を越えて流動した19世紀後半。そうした世界情勢の中へ急に投げ込まれた明治の日本も、西洋諸国からさまざまな人々を迎え入れ、一大変革を経験しました。

もちろん美術も例外ではありませんでしたが、西洋式の画法で制作された当時の絵画には、むしろ変わることのなかった日本の風景や風俗が、失われる前の姿で記録されてもいました。

笠木治郎吉《牡蠣を採る少女》個人蔵

特に西洋から日本へ来た画家たちは、西洋とは異なった日本の文化や自然に興味を抱き、その様子や印象を絵にしたのです。日本人の画家たちもまた西洋人から学んだ画法で、自分たちの生活や環境を盛んに描きました。それは西洋の画法とともに西洋人の「眼」を学ぼうとした日本人たちの、自己の再発見でもあったのかもしれません。

この展覧会では、明治の日本を描いた内外の画家たちによる200点以上の油彩画・水彩画が、「明治の日本を行く」「人々の暮らしを見る」「花に満たされる」の各章にわけて展示されます。

これらは日本から海外へ渡っていたものを発見し、収集したもので、ほとんどが初公開となります。

本多錦吉郎《豊穣への道》個人蔵

山や海のような自然の風景だけではなく、寺社の建築も街並も、農村も漁村も、そこに生きる人々の様子も、当時の外国人の眼に映ったのと同じように、新鮮に映るのではないでしょうか。 

企画展「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」は、2021年9月7日(火)から10月31日(日)まで、 京都国立近代美術館で開催されます。

発見された日本の風景 美しかりし明治への旅

会  期 2021 年9月7日(火)~10月31日(日)
開館時間 午前 9 時 30 分~午後 5 時(金・土曜日は午後 8 時まで)
*入館は閉館の 30 分前まで
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、 開館時間は変更となる場合があります。来館前に最新情報をご確認ください
休 館 日  月曜日、9月21日(火)*ただし9月20日(月・祝)は開館

 


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