日本酒メーカー「一ノ蔵」が復興支援酒の出荷を開始

増田 吉孝

宮城県の酒造メーカー「一ノ蔵」が、復興支援酒「一ノ蔵 特別純米生原酒 3.11未来へつなぐバトン」の出荷を開始しています。

「一ノ蔵」は2012年から復興支援のために「一ノ蔵 特別純米生原酒 未来へつなぐバトン」を販売し、売り上げ全額を「ハタチ基金」へ寄付する活動を始めました。「ハタチ基金」は被災した子どもたちへの継続したケアを目的とし、2011年に0歳だった子どもが20歳を迎えるまで継続するもので、これまでの寄付金総額は1,336万円。今年は、1.8リットルを2000本、720ミリリットルを3750本を販売。出荷見込み額の全額667万円を基金に寄付する予定です。

出来上がった日本酒は精米歩合60%で、アルコール度数は17度。原料米に大崎市蕪栗沼(かぶくりぬま)の「ふゆみずたんぼ米 ササニシキ」を使い、「造り手が被災した全ての人々に思いをはせ、心を込めて丁寧に」醸造。生原酒で瓶詰めし、フレッシュな香りと上品で軽やかな米の甘みが調和した味わいに仕上がりました。

希望小売価格は、1.8リットル=3,100円、720ミリリットル=1,550円。仙台市内の百貨店をはじめ、宮城県内の酒販店、県外の日本名門酒会加盟店で取り扱います。

東日本大震災からの東北の復興はまだまだ長い道のりです。私たちができることは色々ありますが、おいしい日本酒をいただくことで復興支援というのも一つの方法。東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが、無事にハタチを迎えるその日に一ノ蔵で乾杯できるといいですね。

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了